それはテストにおける人の管理についてです。
狼を撃つ銀の弾丸がないのは、ソフトウェアテストにおいても同じです。
でも、”テストを実施する”という作業自体には、プログラマほど専門知識がなくてもこなすことはできることは事実です。(意味のある、効率の良いテストを実施できるか否かは別にして、、、)
テストに関して経験の浅い組織では、「テストなんて誰でもできるでしょ」と安易に考えがちですが、
それはテストを設計したり、管理したりする人の負担を無視した危険な発想です。
そして"狼を..."の話に戻りますが、やっぱりそれなりの経験があるひとをアサインし、効率の良い配置で、コミュニケーションを十分にとりながら進行していくことで、初めて意味のあるテストができるようになります。
前置きが長くなりましたが、用は「それなりの経験があるひとをアサインし、効率の良い配置」という部分が悩ましい点なんですね。
当然テストを管理する人間だけでなく、テストを実行するためのリソースは必要です。ではテスト実施のための専任担当者がいたとして、テストが終わった後に、彼らは何をすればいいのでしょうか?
ソフトウェアや開発の勉強? テストの上流プロセスの勉強?
ともかく人数が多すぎると、あぶれてしまうんですね。。。。
今の時代、品質にそれほどお金を掛ける余裕はない組織が多いと思います。そんな状況でテスト担当がいっぱいいても、単にコスト部門と見なされる可能性が高いです。
すぐに思いつく対策はいくつもありません。
1.より効率的なテストを実施するために勉強する時間が必要であると上層部を納得させる
2.単発で仕事してくれる派遣会社に頼る
3.努力と根性を武器に最少人数で乗り切る
4.ほかの部署から人を借りる
一番最悪なのは3番でしょう。離職率が跳ね上がり、それに反比例して品質は下落します。
品質の重要性を意識している会社なら、1番の選択肢もありえるのではないでしょうか?
2番は結局管理のコストがかかりますね。
4番は表面上は金のかからない方法ですが、そもそもテストに関してネガティブな先入観を持ってる人が多い組織では、どの部署も人を出すことを渋るでしょう。
4番が良い気がしますが、プロセスをスムーズにまわすためには、啓蒙活動を通して正しいソフトウェアテストの知識を広めてからでないと、うまくいかない気がします。
どれも一長一短ですね。
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