JASST10の講演での話題からピックアップ。
クロージングセッションは、Johanna Rothman さん、誉田 直美 (日本電気)さん、飯泉 紀子 (日立ハイテクノロジーズ)さんによる、来場者の質問に答える形式のディスカッションパネルでした。
そこでテストエンジニア(TE)に関して、いまいち話がかみ合わない場面があって、司会の 吉澤 智美さんが交通整理なさってました。
詳しい質問の内容は忘れましたが、ようはテスト担当者の役割と呼び名が日米では違うようです。
日本のTE=テスター、テストする人、専門知識はほとんど無いアルバイトさん。プログラム書ける人も中にはいる。
アメリカのTE=プログラマーと同レベルの専門的な教育を受けたテスト技術者。当然プログラム書ける。
話がかみ合わない訳ですね、、、、
結論として、日本ではテスト担当者の専門性が認知されてないってことなんだと思います。
もっと勉強して状況を変えていきたいですね。
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2010年2月13日土曜日
ソフトウェア・テストのソーシングサービス? SIM.ONE [シモン]
ソフトウェアテストに関する面白いビジネスを見つけたので転載します。
本サービスは、不特定多数のユーザーがインターネット経由でWebサイトやソフトウェアのバグを調べて報告するもので、企業はユーザーからのバグの報告に対して報酬を支払います。
『シモン』では、テストしたいソフトウェアを登録するユーザーを「カスタマー」、ソフトウェアのテストを行うユーザーを「テスター」と呼び、両者はインターネットを利用して、テスト仕様の確認やバグの報告、作業報酬の受け渡しなどを行います。http://www.atpress.ne.jp/view/13689
一言で説明すると「人海戦術的なテストを代行します」という会社みたいです。
テスターは登録制で報酬は完全出来高制で、バグ1件あたりの単価が決まっているようです^^
カオスな状態になりそうで心配ですね、、、
今後の展開を見守りたいです。
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2010年2月7日日曜日
ソフトウェアテストシンポジウム JASST 10 Tokyo
先日目黒の雅叙園で行われた「ソフトウェアテストシンポジウム JASST 10 Tokyo」に参加してきました。
HP: http://jasst.jp/archives/jasst10e.html
基調講演はJohanna Rothmanさんによる、「Successful Software Management」というテーマでした。
マネージャーとして必要なスキルなどに関する講演で、部下と会話する時間を持つ、個性を生かしたチームを作るなど、部下を一人の人間として尊重することがソフトウェアの品質に影響するという内容でした。アメリカプレゼンでは特有のStatisticsがあり、Reuse(成果物の再利用やナレッジの蓄積?)によって、プロセス全体のコストが300%削減できるそうです。
いくつかのセッションを受けました。印象が強かったものだけ書きます。
・西教授 ほか 『テストのスキル標準』
ITSSのソフトウェアテストに関する派生バージョンを準備しており、
来年の1月に正式発表予定とのことでした。
上記内容とは直接関係ないですが、西教授がセッションの中でよく使っていたティア(tier)という単語が印象てきでした。
Tierは教授が作った独自の言葉で、テスト会社のレベルのことらしいです。
Tier1~4まであり、1が最も高く4が一番低いそうです。
ご自身が昔勤務されていた会社は、Tier2レベルだと仰ってました。
・NEC 誉田 直美さんによる招待講演
NEC中国オフショア開発チームで、2年間に渡る品質向上PJのプロマネをされた方の講演でした。
以下のような内容でした。
品質管理はプロセス管理。PDCAサイクルが品質を向上させる。
コストや生産性を優先すれば品質は下がる。しかし、品質を優先すれば結果的にコストも下がり生産性も上がる。品質中心の組織文化をトップが理解して推進することが重要。それをしない限り品質は維持できないし、フィールドバグ(本番バグ)も永遠に収束しない。
シンポジウム全体としてはとても盛況で、一部のセッションでは席が足りず、立ち見している方もいました。
年々品質管理に対する関心が高まっていることを感じます。でもやはりまだ日本ではQAやTEの社会的地位は低いままで、その専門性が十分に認知されていないということも再確認できました。
ソフトウェアの品質管理に携わる一人としては、正直やるせない気持ちも ありますが、
自分の専門性を磨くことで、品質管理担当の地位向上に貢献できたらいいと思いました。
ちなみに今回のシンポジウムでは、有料の情報交換会にも参加しました。
ビッフェ形式で2時間飲み放題が付き、テーブル単位でクイズなどの企画がありました。
参加者に関しては営業の方が5割ぐらいで、その他個人で参加されている方は3割程度しかいないようでした。(私のテーブルだけなので、他の場所はもしかしたら違ったのかもしれません)
普段は社外との関りが殆どないので、いろいろな方とお話ができたこの2日間は、とても貴重でした。
来年もぜひ参加したいですね。
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HP: http://jasst.jp/archives/jasst10e.html
基調講演はJohanna Rothmanさんによる、「Successful Software Management」というテーマでした。
マネージャーとして必要なスキルなどに関する講演で、部下と会話する時間を持つ、個性を生かしたチームを作るなど、部下を一人の人間として尊重することがソフトウェアの品質に影響するという内容でした。アメリカプレゼンでは特有のStatisticsがあり、Reuse(成果物の再利用やナレッジの蓄積?)によって、プロセス全体のコストが300%削減できるそうです。
いくつかのセッションを受けました。印象が強かったものだけ書きます。
・西教授 ほか 『テストのスキル標準』
ITSSのソフトウェアテストに関する派生バージョンを準備しており、
来年の1月に正式発表予定とのことでした。
上記内容とは直接関係ないですが、西教授がセッションの中でよく使っていたティア(tier)という単語が印象てきでした。
Tierは教授が作った独自の言葉で、テスト会社のレベルのことらしいです。
Tier1~4まであり、1が最も高く4が一番低いそうです。
ご自身が昔勤務されていた会社は、Tier2レベルだと仰ってました。
・NEC 誉田 直美さんによる招待講演
NEC中国オフショア開発チームで、2年間に渡る品質向上PJのプロマネをされた方の講演でした。
以下のような内容でした。
品質管理はプロセス管理。PDCAサイクルが品質を向上させる。
コストや生産性を優先すれば品質は下がる。しかし、品質を優先すれば結果的にコストも下がり生産性も上がる。品質中心の組織文化をトップが理解して推進することが重要。それをしない限り品質は維持できないし、フィールドバグ(本番バグ)も永遠に収束しない。
シンポジウム全体としてはとても盛況で、一部のセッションでは席が足りず、立ち見している方もいました。
年々品質管理に対する関心が高まっていることを感じます。でもやはりまだ日本ではQAやTEの社会的地位は低いままで、その専門性が十分に認知されていないということも再確認できました。
ソフトウェアの品質管理に携わる一人としては、正直やるせない気持ちも ありますが、
自分の専門性を磨くことで、品質管理担当の地位向上に貢献できたらいいと思いました。
ちなみに今回のシンポジウムでは、有料の情報交換会にも参加しました。
ビッフェ形式で2時間飲み放題が付き、テーブル単位でクイズなどの企画がありました。
参加者に関しては営業の方が5割ぐらいで、その他個人で参加されている方は3割程度しかいないようでした。(私のテーブルだけなので、他の場所はもしかしたら違ったのかもしれません)
普段は社外との関りが殆どないので、いろいろな方とお話ができたこの2日間は、とても貴重でした。
来年もぜひ参加したいですね。
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